ビタミンDはビタミンではないのに、ビタミンDというのはなぜですか?
ビタミン」の定義をもう一度振り返ってみます。「人体が微量であるが、常に必要とする物質。そして、人体の中でその物質を合成することはできない。」この定義からすると、ビタミンDは、「ビタミン」ではありません。なぜなら、keaton様のご指摘の通り、ビタミンDは皮膚を日光にさらすことによって人体の中で作り出されるからです。それにも関わらず、どうして「ビタミンD」と呼ばれるようになったのでしょうか?
ビタミンDは人体の中で合成される、ということが分かったのは、"ビタミンDの発見"からわずか4年後、1923年のことです。「皮膚の中に存在するビタミンDの前駆体(コレストロールの一種)に日光を照射すると、ビタミンDと同じ物質が生成される。」ことが、ゴールドブラット博士によって見出されました。また、ヘス博士はネズミを使って次のような実験をしました。くる病を患っているネズミの皮膚の一部に紫外線を照射しました。すると、紫外線が照射されなかった皮膚は 、くる病対して抵抗力を持っていませんでした。以上の実験から、"ビタミンD"は人体の中で生成されることが明らかになりました。
しかしこの当時、栄養学は急速な発展を遂げていました。新ビタミンの発見も相次ぎました。このような流れに押される形で、ビタミンDは「抗くる病因子」として"ビタミン"の称号を剥奪されることなく、今に至っています。
脂溶性ビタミンのひとつじゃないんですか?・・・・・
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